先生へのお手紙③
前回の続きです。
先生へお手紙をお渡しするのではなく、お電話でお伝えした方がよかったのかもしれませんが、電話口だと話しているうちに感情に任せて、要らないことも言ってしまうかもしれないので、文章にした方が冷静に伝えられるような気がしました。
夜は、とんでもない内容を書いてしまわないよう、とりあえずその日は寝て、早く起きて書くことにしました。
翌朝4時に目が覚めて、というよりも、悶々として眠りが浅かった、というのが正しいのかもしれません。
連絡ノートに手書きで書くにはおさまりそうになかったので、パソコンを開き、お手紙は打ち出すことにしました。
内容は、努めて冷静に。
しかし、伝えるべきことは、伝えなければなりません。
暴言につながったと考えられる理由を、息子の言い分も踏まえながら、これまでの学校での出来事に加え、本人が不快に思っていること、先生方に対する本人の気持ちなどをまとめました。
息子の連絡ノートに挟み、持たせました。
その日、連絡ノートには何も書いてありませんでした。
お手紙を受け取りました、との連絡も、その後も一切ありません。
お手紙をお渡ししたことで、今後状況がどう変わるのか分かりませんが、心穏やかに、楽しく学校生活が送れればそれでいい。
子どもは、思った以上に大人を見ています。
自分に対してどんな感情で接しているか。
嫌だな、めんどくさいな、という気持ちは、子どもに伝わります。
子どもは、敏感に感じ取ります。
余裕のない大人を見れば、そわそわしてしまう。
どんなにきれいな言葉を並べても、上辺だけの言葉は見透かされてしまいます。
自分に対して、心から寄り添ってくれることが伝われば、たとえそれが厳しい言葉であっても、すっと入っていくことがあります。
逆に、中身のない優しい言葉は、全くもって響きません。
関わり方に悩んだ時。
まず、自分の心持ちがどうなのか、見つめ直すことから始まると思います。
福祉の現場で働くわたし自身も、いつも考えさせられることです。
もちろん、子どもと関わる職業であっても、人間なので感情はあります。
いくら子どもが相手でも、腹立たしいことも、たくさんあるはず。
それでも、めんどくさい子どもの態度は、自分の関わり方を映し出しているものであることに気付けた時、きっとうまくいくような気がします。
来週は、放デイの関係でお世話になっている相談支援事業所の担当の方の訪問があります。
また、療育センターの受診もあり、現状について報告・相談できるいい機会です。
一見、上手くいっていないと思えることも、実は、いい方向に向かうための前段階かもしれません。
災い転じて福となす
動向を見守ろうと思います。