離婚へのカウントダウン
久しぶりに開けた「へその緒」
息子が生まれたときのことは、鮮明に覚えています。
悲しい思い出と共に。
40週0日の予定日通りに生まれた息子。
とっても元気な産声で生まれてきてくれて、本当に嬉しくてほっとしました。
大切な息子と対面のとき。
助産師さんが連れてきてくれた瞬間、わたしは固まりました。
息子の顔は
顔中、傷だらけでした。
おなかの中で、自分の顔をひっかいてたのです。
傷だらけの顔と伸びきった爪をみて、嬉しい気持ちは一瞬で吹っ飛び、
悲しくて、涙がでました。
妊娠中のストレスが、おなかの中の息子にこれほどにまでストレスを与えてしまったことに、ただただ罪悪感しかありませんでした。
それでも、必死に生きて生まれてきてくれた息子。
おなかの中で辛い思いさせてごめんね。
一生懸命生まれてきてくれて、ありがとうね。
助産師さんにお願いしました。
「顔をきれいにして、爪を切ってやってもらえませんか」
一生忘れない。
離婚へのカウントダウンは、この瞬間に始まっていたのだと思います。