ストラテラの効果と課題②
前回の続きです。
効果が得られた一方で、明らかになった課題があります。
それは。
ストラテラは、多動には効いても、不注意には効かないということ。
ADHDは「不注意優勢型」「多動性・衝動性優勢型」「混合型」の3つのタイプに分類されますが、息子は「混合型」
「不注意」「多動性」「衝動性」のすべての特徴が現れるタイプです。
例えば、
不注意:集中力がない・気が散りやすい・忘れ物が多く、物をなくしやすい
多動性:落ち着きがなく、じっとしていられない
衝動性:衝動が抑えられず、ちょっとしたことでカッとなりやすい・順番を待てない・考える前に実行してしまう
などです。
多動には効くので、周囲からもずいぶん落ち着いたと言われるくらい効果は感じていますが、不注意はストラテラでは改善できません。
衝動性については、自閉症スペクトラムの特性との区別がつきにくいため、おそらくストラテラの効果としては期待できないのかなと思っています。
以上を踏まえて、どうするか。
多動は、年齢と共に落ち着いてくると言われていますが、不注意特性については大人になっても残ります。
気がそれやすく、しなければいけないこともすぐに忘れてしまいます。
現段階での対策としては、
〇気になってしまいそうな物を置かない
〇視覚的支援(ホワイトボードやマグネットボードの活用)
〇メモする習慣をつける
(不注意さんは、メモしたこと自体忘れるということもありえるのですが・・・)
〇タイマーやアラーム使用で時間を区切る
などです。
混合型の息子は、同時に二つ以上のことは難しいと自分自身でもわかっているので、一つずつかなと試行錯誤の毎日です。