ADHD治療薬「アトモキセチン」錠剤の副作用
ADHD治療薬「アトモキセチン」の内用液から錠剤の服用に変更して1週間。
処方された夜から服用開始し、2.8mgの増量の影響について、注意深く様子を見ることにしました。
錠剤は1シート14錠。
まずは、「3錠ずつ」飲みやすいように、錠剤のシートを半分に切ってから、3錠ずつに切り分けました。
この作業は息子本人がやり、切り分けた錠剤は100均のボックスに入れて管理することにしました。
1錠5mm程度で、シートから取り出すときにポロっと落ちてしまいそうなので、豆皿にいったん出してから、1錠ずつ飲むことに。
それでも、床に落ちてどこに行ったか分からなくなった時は、切り分けたときに出た半端の1錠で調整しています。
内用液の時は、計量中に瓶から漏れてしまったり、一人でなかなか準備ができなかったのですが、錠剤に変わってからは、全て自分でできるようになりました。
何より、息子本人が不快な思いをせずに飲めるようになったことが嬉しいです。
そして、服薬した翌日にみられた副作用と思われる症状は、次の3つ。
〇じんましん
〇体のだるさ
〇イライラ感の増大
じんましん
疲れがたまったり、体調不良が続くと出るじんましん。
最近治まっていたのですが、翌朝起きてきて身体を確認すると、ぽつぽつとじんましんが出ていたので、すぐに「ロラタジン」を飲ませました。
体のだるさ
「体が重だるい」と表現した息子。
いつもよりも、体がだるく感じたようです。
イライラ感の増大
帰宅後、担任の先生から着信あり。
今回は、療育センターに受診同行して下さったこともあり、薬の変更もご存知だったので学校での様子についての連絡でした。
休憩中に、お友達と遊んでいた時に、イライラ感が強くなり、手を出してしまった様子。
手を出すまでの理由を聞くと、お互い様のところはあっても、「イラっとした」のがいつもとは違う感じがあったようでした。
アトモキセチンの副作用として、イライラ感の増大があります。
飲み始めや増量時に見られる症状でもあるので、可能性としてはあるかなと思います。
攻撃性、敵意はAD/HDにおいてしばしば観察されるが、アトモキセチンの投与中にも攻撃性、敵意の発現や悪化が報告されている。
投与中は、攻撃的行動、敵意の発現又は悪化について観察すること。
また、身長や体重の増加にも影響しているので、注意が必要です。
小児においてアトモキセチンの投与初期に体重増加の抑制、成長遅延が報告されている。
本剤の投与中は患児の成長に注意し、身長や体重の増加が思わしくないときは減量又は投与の中断等を考慮すること。
副作用と思われる症状については、この日のみ。
それ以降は、大きな変化は見られません。
しばらくは、この30mgが維持量として続いていくと思いますが、息子本人が、自分で飲むことを選ぶのであれば、問題はない。
しかし、「周りが手をあぐねての服用」であってはならないと思っています。
困っているのは、周りじゃない。
本人です。
本人の困り感を助けるための薬であり、
周りが楽になるための薬じゃない。
きれいごとだと言われるかもしれませんが、この気持ちはきっと変わらないし、変えてはいけないような気がしています。