ADHD治療薬「アトモキセチン」内用液から錠剤へ、葛藤と決断
ADHD治療薬「アトモキセチン」の内用液を服用中の息子。
2~3週間ほど前から、苦みを強く感じるようになり、療育センターで相談してみることにしました。
息子が自分の口から伝えると、カプセルではなく、錠剤があるとのこと。
アトモキセチンの苦みの原因について、開封後の品質劣化によるものかどうかは不明確ですが、処方される回転率が低く、保管されている期間が長い場合、可能性はあるかもしれないとのことでした。
内用液1mlあたり含まれるアトモキセチンは4mg
現在の服薬量1日6.8mlに相当する量を換算すると、6.8ml×4mg=27.2mgとなります。
しかしながら、細かく服薬量を調整できる内用液と比べ、錠剤は1錠5mg、10mg、25mg、40mgの幅でしか調整できないため、1日 30mgを服用せざるを得ません。
1日2回朝夕服用なので、1回は30mg÷2=15mg。
5mgの錠剤を3錠服用する処方が提案されました。
27.2mg → 30mg の差は2.8mgであっても、増量は増量。
内用液にすると、0.7mlの増量になります。
これまで、増量の度に副作用がないかを注意深く見てきて、ようやく維持量で落ち着いていたところ、内用液から錠剤に変更することで、増量の必要がないのに、増量せざるを得なくなる状況に疑問を感じることを、主治医の先生に率直に伝えました。
先生がおっしゃるには、「朝2錠・夜3錠で25mgにすることもできるが、維持量としては効果的ではない」とのこと。
これまでは、体重が増えずに心配していましたが、この日計測すると約21kgまで増えていました。
アトモキセチンの維持量は、体重1kgあたり0.3~0.45ml
6.8ml服用中の体重は19kgだったため、6.8ml÷19kg≒0.36ml
体重21kgで換算すると、0.36ml×21kg≒7.56ml
7.56ml×4mg=30.24mg
このように計算すると、21kgに対する30mgは妥当な維持量
「発達障害をもつ人への薬物治療」の項目で、薬は最小量でとも書かれています。
薬に関する疑問は、率直に伝えると同時に、親自身もしっかりと調べて、納得した上で服用させたい。
それでも、薬を飲むのは息子本人。
5mgの錠剤は、直径5mm程度の小さい錠剤で、苦みもない。
たとえ増量となっても、息子自身が飲みやすい錠剤を希望する以上、息子の意志を尊重しよう。
葛藤と決断。
本日より、服用開始です。