愛する家族の死
忘れもしない、盆明けの8月17日の朝。
いつものようにケージを開けて、
「おはよう!」と声をかけると、
姿が見えない。
探してみると…
シェルターの下で、
固くなったカナヘビちゃんがいました。
嘘だ。
嘘だよね?
前日の夜、触ろうとすると
逃げるようにケージの隅に行きました。
いつもと違う様子は、
前兆だったのかもしれない。
結局、それが最後の姿になってしまった。
原因はわかりません。
飼育方法に問題があったかもしれませんが、
本来は、自然界に返すべきだったのかな…
悲しさと、悔しさと、不甲斐なさと、
色んな気持ちが混じって、
息子と二人、
わんわん泣きました。
ごめんね、ごめんね、と
身体を撫でながら、泣きました。
息子の落ち込みようは半端なく、
「帰ってこないかな…」
と、空になったケージを眺める日が
続きました。
亡骸は、元居た通学路の途中に
安置することに。
小石で囲って、
野花を供えてやりました。
夏休みが明けてからも、
毎日手を合わせて登校してたのですが、
通るたびにお墓が荒らされていました。
どんなに荒らされても、壊されても、
小石を並べ直して、元に戻す日々。
いっそのこと、別の場所にお墓を
移そうかと話していたのですが、
仲良くしてくれている6年生が、
「お墓の場所を変えると、迷っちゃうから、
変えない方がいいよ」
と、アドバイスをくれたそうです。
ありがとうね。
カナヘビちゃんの写真は、
写真屋さんでプリントアウトしてもらい、
新居のリビングに飾っています。
短い間だったけど、
楽しい時間をありがとうね。
大切な家族だったよ。