結婚指輪を売ることにしました②
ネットで結婚指輪買取業者に無料査定を依頼したところ、口コミの悪評と集荷システムの不信感から、査定キャンセルをしました。
そんなある日、ポストの中に「出張鑑定のお知らせ」が入っていました。
百貨店専門の総合買取サロンで、手持ちの貴金属やブランド品などを、デパートの一角で無料査定・買取してくれるというもの。
担当バイヤーさんの顔写真付きで、何よりも対面なのが安心。
念のため、インターネットで検索すると、きちんと実在する会社であることが分かり、出かけてみることにしました。
設置された特別ブースに入ると、チラシで紹介されていたバイヤーさんがお出迎え。
ブースの後方には、すでにブランドバッグなどの品々が溢れており、早速指輪を出して査定をお願いしました。
手際よく指輪の素材を確認し、グラムを計量。
ものの2分で査定終了し、そのお値段は…
ちょうど10,000円。
身分証明書を提示し、書類に必要事項を記載して終了。
金額うんぬんよりも、目の前で買い取ってもらったことで、ようやくスッキリとした気持ちで手放すことができました。
理由はどうであれ、一度は縁があった人とのお別れは、深い傷やしこりが残るもの。
そこに、思い出の品が手元にあることで、いつまでも前に進めず、自分で自分を引き留めてしまうことがあります。
お別れした後は、物には執着せず、できるだけ早く手放すと共に、相手に感謝の気持ちを送ることが大切だと知りました。
たとえそれが、自分を傷つけた相手であっても、感謝する。
ブースを後にする時、心の中で、そっと言いました。
ありがとうね。
そう言えた時が、本当の第一歩のような気がします。